肥料の投入量
以前のハミング通信でも書いたことがあると思いますが
どれくらいの肥料が畑に投入されているのでしょうか?
例えば、お茶を有機肥料で栽培する場合、
⼀反(10 メーター×10 メーター)あたり、
約54 キロの窒素が必要という常識があるとします。
有機肥料に含まれる窒素含有率が1.8% だとすると、
54÷0.018=3,000 なので、⼀反あたり3 トンの
有機肥料が畑に投⼊されることになります。
しかし、それくらいの肥料では効き⽬が無い!という判断
になれば、うちは5 トン⼊れよう、いやいや10 トン⼊れたら
もっと収量があがるといった話になるわけです。
これを毎年繰り返して、10 年、20 年も経てば、
何⼗トンも肥料が堆積して、地中に窒素分が
過剰に蓄積され、有害な硝酸性窒素を含んだ野菜が育ち、
地下⽔が汚染されて、井⼾⽔が飲めなくなるといった事態に
発展していきます。
畑にどんどん肥料を⼊れる → ⽣産量が上がる → 供給が増える
→ 物価が下がる → (収益を確保するため)さらに肥料を使って⽣産量を増やす!
こうした負のループから抜け出せなくなっています。