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木村秋則さん講演会「原点回帰」から 2023.01.29

木村さん講演会


尊敬する師でもある、木村秋則さんの講演 会に行ってきました。


痩せて、一回り小さく なったように見えるお姿ですが、いざ講演 が始まって、熱が入ってくると、その凄まじい気迫に圧倒されます。 


今回のテーマは「原点回帰」。


2時間くらいのお話で、特に印象深かったの は、漁協職員の子供達が、自然栽培の田植えを開始したお話。


地元の農家さんの使う農薬や肥料が、川を流れて、どんどん海に流れ込むから、海が汚れて、ついに魚が捕れなくなった。丘の上 の、農家さんに「農薬を減らしてくれないだろうか」とお願いしても、一向に変わらない。


それならばと、漁協職員の子供達、幼 稚園や小学生の子供たちも参加して、自分たちが自然栽培の米作りを開始したそうだ。


使った農薬は地中や川に流れていくけど、自分の畑には別段、なんの変化は ない。作物が売れてちゃんとお金になっているし、何の問題もない。


でも、 本当にそうだろうか、それでいいのだろうか? 木村さんは言う、


「大切は ものは目に見えない」のだと。


漁協の子供たち


講演の後半で、質問コーナーになった。 


「リンゴ栽培ではたくさん、農薬を使うと 聞きました。皮をしっかり洗えば農薬は落 ちるでしょうか。落ちなければ、皮を剥いて たべれば安全でしょうか」という質問。


 木村さんの回答は「洗ってもぜんぜんダメ。 なぜかというと、今の農薬は、「浸透性」 農薬だから、中に入り込みます。まして、除 草剤を足元に散布すれば、その成分も吸いあげてしまうから、農薬の影響から免れることはできません」という。


一番後ろ


本当にそうですよね。


日常生活では、こうした危険は「目に見えない」ものだし、スーパーに行け ば、(一部分だけ)「無添加」「合成着色料不使用」「エコ」など聞こえの いい言葉と一緒に商品が並んでいるから、国が認可しているものなんだし大 丈夫と信じ込んで暮らしている。


でも、だからと言って、病気になっても、国が私たちの面倒まで見てくれることはない。


本当は、少し考えてみれば、分かります。生命力の強い害虫を殺し、どこに でも生えてくる雑草までも枯らす。除草剤の成分は「枯れ葉剤」と同じです。そんな強烈な農薬だらけで、私たちの体も、地球も、無傷でいられるはずがないのです。


だから今、こんな時代だからこそ


「原点回帰」なのです。


何も考えずに世の中に流されることなく、目に見えないことを、しっかり見 極めていくことが、大事なんだと教えていただきました。


記念撮影

10年ぶりくらいかな、写真撮ってもらいました!

先生に教えていただいた「食」のこと、

10 分の1もお客さまにお伝えできていないのでなないかと猛省する機会になりました。

木村さんは小さな巨人。いつまでもお元気で! 

ハミングバード主宰 近藤正樹

2022-2023 工藤さんのリンゴ、たくさんの応援ありがとうございました。

工藤さん写真

ハミングバード近藤です

今季は雨が多い天候だったり、ヨーロッパから帰国したという研修生さんの手が加わったり、畑の変化も色々と感じられました。

畑に伺う度に、自然と真っ直ぐに向かい合っている、工藤さんの、その姿に、心を打たれます。

今季のリンゴの味は、例年より、ちょっとワイルドさが減ったような気もしますが、大雨などの異常気象にも耐えて、みずみずしく、優しさを感じる味になってくれたのだ、と感じました。

来季はどんな味になってくれるんだろうか、それもすべて、自然任せ。

肥料、農薬でコントロールする、人為じゃないから。いろんなことが、年によって変わるから、その年々の変化を楽しめるリンゴなのだなぁと、噛みしめています。

工藤さんの栽培を見ていると、奇跡とは言いませんが、決して、実ることが当たり前とは言えない、難しいことに、ずっとチャレンジし続けているなと感じます。

しかし、「生食」でご提供できるのは、たった10%という、非効率。でも、やめない。

そして、毎年変わる、リンゴの表情を楽しみにしてくださる、ファンの方々の有り難い存在。

それから、忘れちゃいけないのが、こんな寒波の中でも、寒さに耐え、春が来る準備をしている、リンゴの樹たち。

いろんな奇跡が重なって、今年もリンゴをお届けできました。

今季も、たくさんの応援、ありがとうございました。

【工藤さんインタビュー】
 2022.08.23取材

リンゴ作りを始めて50年が過ぎました。

ずっとリンゴと一緒に生きてきた人生です。

小さい頃からリンゴの木が大好きで、小学校に上がる前から、畑の手伝いをしたり、リンゴの木の下でよく昼寝をしていたものです。

自分の性分だと思うのですが、美味しいリンゴにしてやろうとか、もっと収穫量を増やそうとか、そういうことは考えたことがありません。

本当はプロとしては間違っているのかもしれませんが、自分にとっては、リンゴの出来、不出来は二の次で、リンゴの木が今日も元気で、「気持ちがいいよ」と言ってくれれば、もうそれだけでいいのです。
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イキイキ生きてる、工藤さんの
秋のリンゴ、冬のリンゴ

プロフィール

近藤正樹(ニックネームはマッキン)

Author:近藤正樹(ニックネームはマッキン)
自然栽培ハミングバード主宰者の近藤がお届けするBlog。メルマガだけじゃ、なかなかお伝えできないことなんかを中心に書いています。

自然栽培、食、生命地球のこと
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